介護医療院の種類とそれぞれの介護方針

介護医療院は2018年に設立された、介護と医療の両立を目的とした介護施設で、従来の介護施設では難しかった、充実した医療系のケアを受けられるのが特徴になっています。
介護と医療を連携させることで、施設利用者の体調を改善させながら安全な介助作業を行うことが可能です。
介護医療院は1型と2型があり、どちらも医師や薬剤師など医療系のスタッフが働いていますが、それぞれの施設ごとに介護方針や配置する人員の数に違いがあります。
1型は重篤な疾患を抱えている要介護者や身体合併症を有する認知症患者など、手厚いケアを必要とする人が入居する施設です。
そのため、入居者が48に対して医師が1など、スタッフの配置基準が厳しく決められています。

また、医師が宿直するのも1型の特徴で、入居者がいつ体調不良に陥ってもおかしくないため、病院と同程度のケアが求められるのです。
2型は1型と比較するとやや体調が安定している要介護者が対象です。
医師などの医療スタッフが働く点は1型と同じですが、入居者が100に対して医師が1のように、配置基準の条件は1型よりも緩くなっています。
医師の宿直義務もありませんが、これは施設の運営方針の違いが理由です。
1型は入居者の看取りなど、施設での穏やかな暮らしを目的としたケアを行っています。
一方で2型は要介護者が自宅でも安全に生活できることを方針にしているため、歩行訓練など帰宅を前提にしたリハビリがケアの中心です。